近年、ASEAN地域の経済発展が著しく、カンボジアが注目を集めています。
今回は、カンボジア国内における主なウェブマーケティング手法についてご紹介します。
カンボジアの概要
■国土面積:181,035平方キロメートル (日本の半分ほど)
■総人口:1600万人 (2019年)
■首都プノンペンの人口:約212万人
■2018年の人口成長率:1.5%
10年間で約107万人ほど首都人口が増加し、都市化が進んでいます。
首都プノンペンの人口は2030年までには280万人、2035年までに322万人になると予測されており、
今後の都市への更なる人口増加が見込まれています。
▼参照元
カンボジア国民の平均年齢:26.4歳
隣国のタイの平均年齢は39歳、ベトナムは31.9歳、中国は38.4歳ということと比較しても、
若者が多いことが最大の特徴といえます。
34歳以下の若者の割合は全体の64%を占め、働き盛りの多い若者が多く、
今後の国民の所得増や中間層増加による経済発展が期待されています。
ちなみに、世界でもっとも高齢化が進む日本の平均年齢は48.6歳です。
▼参照元
カンボジアのGDP(2020年)
■名目GDP総額:約260億米ドル
■一人あたりの名目GDP:1655米ドル
実質GDP成長率については、新型コロナ感染拡大の影響を受け、2020年は3.1%と低迷しましたが、
近年、7%前後で高い経済成長率を続けています。
▼参照元
世界貿易投資動向シリーズ カンボジア JETROプノンペン事務所
世帯所得分布について
中間所得層の割合が増加しており、特に、上位の中間所得層の割合が増加しています。
中間所得層の割合は、2005年の14.1%から2020年には21.0%まで上昇しています。
▼参照元
経済産業省 医療国際展開カントリーレポートカンボジア編 2021年3月
首都のプノンペン市内には、高層タワーマンションの建設が進み、
客単価100ドルを超える高級飲食店が連日賑わっています。
カンボジアの中間層・富裕層の消費トレンドをつかむことで、カンボジアでのビジネスチャンスが見えてきそうですね!
カンボジアのマーケティング手法
次に、カンボジアにおける主要なマーケティング手法を見てみましょう。
カンボジアでもデジタル化が急速に進み、デジタルを活用したビジネスモデル抜きには事業の成功が難しい時代になりました。
今回は、カンボジアで主要なマーケティング手法をオフライン・オンラインそれぞれご紹介します。
▼参照元
- https://napoleoncat.com/stats/facebook-users-in-cambodia/2021/01/
- https://datareportal.com/reports/digital-2022-cambodia?rq=Cambodia
生活に欠かせないSNS
SNS利用者数は1260万人で、国民のおよそ73.9%がSNSを利用しています。
家族や友人、同僚とのコミュニケーションツールとしてはもちろん、ビジネスにおいても欠かすことのできない手段となっています。
カンボジアでは下記のSNSが主流となっています。
- Messenger
- TikTok
ユーザー数が最も多いFacebook
2022年1月時点のFacebookユーザー数は、およそ1296万人。
人口の74.9%利用しており、特に25〜34歳の年齢層が最も多く利用しています。
全国民の約4人に3人が利用している、マーケティングを考える上で絶対に欠かせないツールとなっています。
メッセンジャー
Facebook に続いて、カンボジアで2番目にユーザー数が多いのが、Messenger。
Facebook ユーザーがMessengerも一緒に利用していることを考えると、ユーザー数の多さも納得できます。
2022年時点で、利用者数は、1177万人。
Facebookと同じく、25歳〜34歳が最も多い利用者年齢層となっています。
TikTok
2022年時点での利用者数は668万人。国民の約4割が利用しています。
最近、こっそりとバズる動画を投稿している、Buddy’s CEOのRockyのアカウントをぜひチェックしてみてください!!

2022年1月時点で、利用者数は204万人。国民の約12%が利用しています。
最も多く利用している年齢層は18歳〜24歳です。
オフライン広告
オンラインツールの他に、オフライン広告を簡単に紹介します。
看板広告やトゥクトゥク広告も主要なツールとなっており、
街中で走るトゥクトゥクには、必ずといってよいほど、広告が設置されていることが多いです。
トゥクトゥク広告
看板広告
いかがでしたか?
今回は、カンボジア国内の概要とウェブマーケティングに欠かせないSNSツールをご紹介しました。
次回は、各SNSのカンボジア国内における特徴や利用方法について触れてみたいと思います。