カンボジアマーケティング

ジャパンフェア2023 in Cambodia | AEONMALLでの日本食イベント成功の鍵

カンボジアにおける日系イベント成功への鍵とは 

 

みなさんこんにちは!
Buddy’s Marketing JP CEO 岩月宥磨(Rocky)です。

 

本ブログでは、昨年11月にカンボジアAEONMALLにて開催された、
「ジャパンフェア2023 in Cambodia」の成功体験を元に、
海外での日系イベント成功のヒントを読者の皆様に共有できればと思います。

 

昨今では新型コロナウイルス感染対策の行動制限の緩和や、円安の後押しにより、
日本の農林水産物・食品輸出額は増加傾向。
JETROによると、2022年の輸出額は前年比14.3%増の1兆4,148億円でした。

参照:https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/02/b05bdce7b68f0171.html

 

カンボジア最大級、日本食イベント「ジャパンフェア」とは

ジャパンフェアは、ジェトロ・プノンペン事務所が主催するカンボジア国内における日本食の需要喚起を目的とした、日本産食品の展示イベントです。

2023年の開催で5回目の開催となり、
多くの家族連れのお客様にご来場いただきました。

2023年11月2〜12日の11日間、
カンボジア・プノンペン市内のイオンモール3店舗にて開催。
日本のお菓子・ドリンク、インスタント食品、野菜、和牛、スイーツなどなど、、、
全部で278商品もの商品がイベント会場に並びました。

 

今回、弊社(BUDDY’S MARKETING JP CO.,LTD.)は本イベントの運営企画を担当する業務委託先企業として選定いただき、
イベントの告知から、ブース設営、期間中コンテンツなど多岐にわたり企画・実施いたしました。

 

早速ですが、

①イベント企画

②運営

③参加顧客分析と追客

 

上記3つの観点に分けて、ポイントを説明していきたいと思います。

 

ターゲットを見極める – ①イベント企画

 

まずは初めにやるべきことはこちら、「コアターゲットを見極める」です。
もっと簡単に言うと、特にどんな人が来てくれて、楽しんでいってくれるか?です。

 

このコアターゲットをベースにして、
ブースのデザインや、イベントでのコンテンツ等を決めていきます。

 

今回のジャパンフェアでは、
以前AEONMALLへ来場する顧客向けに実施したアンケート結果を元に、
主な顧客層として「小さな子供のいる30代の母親世代」を、下のスライドのように定義しました。

 

 

※弊社調べ

 

主なターゲット層に該当するお客様に満足してもらうために、
家族一緒に日本を味わえる、楽しめる
というイベントテーマを設定し、
子供と大人が一緒に楽しめる、参加型のイベントを重点的に企画していきました。

いくつか事例を紹介いたします。

▲親子で楽しい巻き寿司体験イベント

▲マグロ解体ショー

▲顔出しパネル

▲日本のお祭りをモチーフにしたブースデザイン

▲母親世代が多く支持するインフルエンサーによるレビューショーの開催

▲日本語学習インフルエンサー、マカラ先生による日本語教室

 

またイベント会場で流すBGMにもこだわりました。
ブースデザインとマッチするよう、日本を感じさせながらも、
楽しめるBGMを厳選し、適切なボリュームで流しました。

具体的なコアターゲットの定め方については別途記事にて紹介したいと思います。

イベント開催の際には、まずは、
特にどんな人が来てくれて、楽しんでいってくれるか?
を明確にすることで、運営チーム内での意思疎通がスムーズになると同時に、
企画内容にブレがなくなり、クオリティを高めることに時間をさけるのだと思います。

 

試食率は日本の3倍? – ②運営

各イベントごとに重要視する指標(KPI)は様々かと思います。

・来場者数

・イベント会場での物販売上・販売数

・顧客満足度

などなど、、、

 

今回「ジャパンフェア2023 in Cambodia」の運営において、
最も重要視した指標は、
「試食試飲配布数」です。

 

試食試飲配布数を重要視した理由としては、
①カンボジア人顧客の試食に対する積極性
②来場者数の最大化
③顧客反応分析のための母数確保

この3つが挙げられます。

 

カンボジア人のお客様の試食に対する積極性

弊社では現在も毎週末AEON Cambodiaの食品コーナーにて、
試食イベントを実施しているのですが、
そこで感じるのは、試食への積極性です。
私の感覚では、試食をおすすめして実際に食べれくれるお客様の割合は、
日本の3倍です。。。!

 

この経験から、日本食イベントとして盛り上げて行くためには、
まずは試食会に参加していただくお客様を増やすことだと考えました。

 

そのため試食試飲スタッフの人数を例年より数倍増加させました。
試食試飲が顧客との接点となるため、
イベント会場周り3箇所、会場内1箇所と、
とにかく顧客との接触ポイントを増加させました。

▲イベント会場内お菓子コーナーで活躍した試食スタッフ

▲イベント会場周り、屋台風試食会ブース

 

会場周りで試食を楽しんでくれたお客様は、
そのままイベント会場内に入り、陳列している商品を見に行くというパターンが多く、
来場者数の最大化につながりました。

顧客分析と追客の一石二鳥を狙う – ③参加顧客分析と追客

イベントは開催して終わりではありません、

①今後のマーケティングに活用できるデータの収集と分析、
②顧客情報の獲得、追客

この二つを必ず実施すべきです。

そのため今回のイベントでは、
「サーベイに答えて、素敵なグッズを獲得しよう!」キャンペーンを実施しました。
イベント会場に設置したQRコードを読み取り、Googleフォームにて作成したアンケートに回答するとくじを引くことができ、当選した賞に該当する景品をもらえるという流れです。
※ジャパンフェアオリジナルマグカップやT-シャツ、各メーカー様からの試供品を景品としました。

結果として約1,500名分の回答が集まり、
そのデータを分析し、「日本食に関する調査レポート」としてまとめることができました。
また同時に電話番号の入力をマストにしているため、
次回以降のイベントの告知やキャンペーン情報を「Teregram」を通じて送ることが可能です。

 

▼関連記事として
「カンボジアで人気の日本食|「好きな日本食」気になるアンケート結果は?」
https://buddysmarketing-jp.com.kh/blog-jp/japanesefood-ranking/

 

最後に

日本の商品やサービスを外国へ広め、受け入れてもらうためには、
まずはその国の国民性を理解することが大切です。
弊社が大切にしている「現地現物」は、
現場に足を運び、実際のお客様の表情を見ることで、
データだけでは感じることのできない実際のニーズを汲み取るためのものです。
※そもそもカンボジアにはデータが存在していることが少ないのですが。。。

 

今後もこういった日本文化啓蒙イベントには深く携わってまいりますので、
日系企業様からのご相談、是非お待ちしております!

 

それでは引き続きよろしくお願いいたします。

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